先日開催された「全国マンション管理士合同研修会IN横浜大会」において横浜市立大学の斎藤広子先生から、管理計画認定制度を取得したマンションと取得していないマンションの住民の意識調査のアンケート結果の報告がありました。
その中で、管理計画認定制度を取得していないマンションと取得しているマンションで顕著な差が出たのが
① マンションを誇りに思う(20.5%⇒42.8%)
② 理事等の努力に感謝(22.8%⇒56.9%)
③ 長く住みたくなった(11.2%⇒21.2%)
④ 管理への関心が高まった。(23.8%⇒44.2%)
⑤ 管理活動への参加意識が高まった。(5.3%⇒31.3%)
等がありました。管理計画認定制度を取得することで、マンションへの愛着が高まり、管理組合やマンション管理に興味を持ったことが良くわかる結果となりました。管理計画認定制度の取得は、マンション管理の活性化に対しても有効な手法のように思います。
一方、
① 資産価値が上がると思う(43.2%⇒36.1%)
② 売却が安心になった(15.4%⇒11.5%)
と資産価値の向上に関しては、否定的な意見が多くあります。管理計画認定制度を取得しても資産価値の向上には、それほど貢献していないようです。
私が住んでいるマンションでも、団地型のマンションなのですが、私の住んでいる棟が管理計画の認定を受けると、他の棟に住んでいる住民も、自分が住んでいるマンションも是非認定が取りたいという意見を聞くようになりました。
日本人に良くある横並び意識なのかもしれませんが、数あるマンションの中で、ある一定数のマンションが管理計画認定制度を取得すると、一気に取得マンションが増えるようにも思います。
もっと管理計画認定制度が認知され、取得マンションの資産価値が上がるとともに、今後は管理計画認定制度を取得することが当たり前の世の中になって欲しいと思います。
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