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給水管の材質について

最終更新: 2020年10月19日



 マンションで使用されている給水用配管材の材質は建築された時期により、さまざまな種類があります。使用されている給水管材の違いにより、給水管更新工事の実施時期も変わります。今回はマンションで利用されてきた給水管の歴史についてのお話です。

1970年以前(亜鉛メッキ鋼管)

 1970年頃までに建設されたマンションでは「水道用亜鉛めっき鋼管」という材料が使用されていました。この管材は、鋼管の内面に亜鉛めっきが施されているだけだったため、15年~20年ほどで配管内面が激しく腐食してしまい、赤水や漏水などが発生し問題になりました。

(耐用年数15~20年) ②1970年~1980年(硬質塩ビライニング鋼管)

 配管内面のサビ問題を解消するために登場したのが「硬質塩化ビニルライニング鋼管」です。この配管材は、鋼管の内部に硬質塩化ビニル管が挿入されたものです。

 この配管の採用により、配管内面の腐食問題は解消しましたが、次なる問題が発生しました。それは「継手」問題です。継手とは、管と管をつなぐときに使用する部材です。この継手には、管端の鉄露出部分や鋼管ねじ部分がさびやすいという弱点がありました。接手部分が錆びると、やはり交換が必要です。

(耐用年数20~30年)

1980年~1990年(塩ビライニング鋼管+防蝕接手)

 接手部分の腐食対策として、硬質塩ビライニング鋼管の接手の部分に「コア」と呼ばれる樹脂製の部品を挿入する工法が登場しました。1990年以降は継手本体にコアを内蔵した「管端防食継手」(コアジョイント)が誕生し、これにより給水管の耐久性は大幅に向上することになりました。

(耐用年数30~40年)

1990年~2000年ステンレス・HIVP(硬質塩化ビニル管)  樹脂管の高強度化に伴い、専有部では硬質塩化ビニル管などの樹脂配管も採用されるようになってきました。共用部分では、2000年頃から、より耐久性の高い「ステンレス管」を採用するマンションが増えています。

(耐用年数50年超)

2000年以降(架橋ポリエチレン管・ポリブデン管)

 専有部では2000年頃から樹脂製の「架橋ポリエチレン管」や「ポリブテン管」が、共用部では水道用ポリエチレン管が用いられることが多くなっています。樹脂管のために錆の問題もなく、マンションの給水管更新工事でも、この高性能ポリエチレン管やポリブデン管の採用が現在では主流となっています。

(耐用年数50年超)

まとめ

 上記に示すように、使われている材料によって、給水管の更新工事の実施時期は20年から50年超と大きな差があります。

 具体的には、設計図や現地調査で、お住まいのマンションで使用されている給水管の材料を調査し、給水管更新工事の実施予定時期を決定します。給水管更新工事には大規模修繕工事とほぼ同額の金額が発生するため、長期修繕計画に組み込み、適切な修繕積立金を積み立てることが重要です。

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