通気管とは、排水をスムーズに流すために、排水管の上部に設置する外気取り入れ口および、そのための配管です。排水は上部から下部に流れますが、通気管がないと、排水上部配管内の空気によって、流れが阻害されます。(下図参照)
そこで、通気管から外気を配管上部に入れることで、排水の流れをスムーズにしたものが、通気管になります。
かつてのマンションでは、配管の途中にも通気管が設置されていましたが、排水集合管が開発されて以降、1本の排水管で排水管と通気管の兼用が可能となりました。最近のマンションでは共用竪管の延長された屋上に、通気管が設置されていることが一般的です。
この通気管は排水時に外気を吸引しますが、排水時以外は下水の臭いも発散します。最上階がセットバック等で、通気管の近くに住戸がある場合は、下水の臭い対策として、配管を延ばして住戸から遠い部分に、通気管を設置することも重要です。
Comments