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執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

長期修繕計画を説明しない管理会社

更新日:10月7日



 先日開催した相談会で、築8年目のマンションにお住まいの方から、「隣にある同じデベロッパーのマンションで、今度大規模修繕工事を実施するのだが、修繕積立金が足りず5000万円の借金をする。という話を聞いた。ウチのマンションは大丈夫かどうか確認したい。」という相談がありました。


 持参いただいた長期修繕計画を見たところ、1回目の大規模修繕工事は、マンション購入時に納めた修繕積立基金のおかげで何とか実施できそうですが、2回目の大規模修繕工事は借入をしないと工事できない計画となっていました。現在の修繕積立金は80円/㎡と非常に低額です。この長期修繕計画で住民の皆さんは満足しているのですか?とお聞きしたのですが、長期修繕計画は住民に配付されただけで一切、管理会社からの説明はなく、また総会決議も取っていないとのことでした。


 まだ築8年目で大規模修繕工事には期間があるため、この長期修繕計画を理事会で吟味し、早めの修繕積立金の値上げを検討した方がいいですよ。と回答しました。このままで放置しておくと、隣にマンションと同じように、金融機関から借り入れをしないと大規模修繕工事が実施できなくなりますよ。とアドバイスしました。


 このマンションの管理会社の、長期修繕計画が借入前提で作成していること及び総会決議もとらず、組合員に一切説明しないという対応にはおおいに疑問です。説明すれば、当然組合内は紛糾しますし、修繕積立金の値上げでは反対意見が出ることも考えられます。ゴタゴタして管理業務が煩雑になることを危惧しているのかもしれませんが、問題を先送りした結果は、修繕積立金が足りなくなり、借入をしなければ大規模修繕工事を実施できないという顛末です。

 今回相談に来られた方は、たまたま隣のマンションが、借入をしなければ大規模修繕工事が出来ないということを聞いて相談に来られたのですが、それがなければ、隣のマンションと同じように、大規模修繕工事時に修繕積立金不足になることが明らかでした。今から、修繕積立金を見直せば、まだ間に合います。


 この管理会社の管理しているマンションは他にも多くあります。フロントマンの業務が煩雑になるからと問題を先送りせずに、先手先手を打って、マンションの管理状況を良くして欲しいと思います。


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