
2024年3月1日の新公民連携の表題の記事を紹介します。
「相模原市は、受託設計・製造などを手掛けるアクセスエンジニアリング(相模原市)、第3セクターで経営支援事業を行うさがみはら産業創造センターの3者で、階段昇降用の車椅子ロボットによる階段の上り下りの実証実験を相模原市営 東団地4号棟(相模原市中央区)で2月29日に実施した。
相模原市ら3者が実証実験を行う階段昇降用の車椅子ロボット(出所:アクセスエンジニアリング)
エレベーターのない中層階住宅で、階段の移動が不自由な方、妊娠をしている方、重い荷物を持って移動できない方のため、介助者なしで車椅子ロボットによる移動を目指している。これまで中層階住宅にエレベーターの設置が行われてきたが、巨額の設置費用がかかるため、全国に4階建て16万8000棟、5階建て8万4000棟にまだエレベーターが設置されていない(2008年国土交通省調べ)。車椅子ロボットなら設置費用がエレベーターの10分の1程度で済むという。
相模原市とさがみはら産業創造センターは、市内に所在する企業が開発または開発に関与するサービスロボットの事業化を促進するため、「サービスロボット実証実験支援事業」を行っている。「ロボットのまち さがみはら」を代表する製品や企業を創出することが目的だ。車椅子ロボットの実証実験はその1つ。それ以外に、コミュナルテクノロジーサービス株式会社(相模原市)の多目的コミュニケーションロボット「temi(テミ)」による来訪者受付・案内業務に関する実証実験を24年1月に実施している。
階段昇降用の車椅子ロボットはアクセスエンジニアリングが開発した「movBot®︎ACE-Stair(ムーボット エース・ステアー)」。階段でも座席が水平に維持されたまま安定して進むことができる。1棟に1台設置しておけば、利用階に取り付けたカードリーダーにカードをかざすと、ACE-Stairが自動走行して利用者の元に到着する。利用者はACE-Stairの目的階ボタンを押すと、階段を昇降して目的階に行ける。カードで操作と課金ができ、ACE-Stairは自動で充電する仕組みになっている。アクセスエンジニアリングによれば、エレベーターの代わりに各階の昇降移動ができる車椅子ロボットは世界初という。
ACE-Stairの座面昇降は高さ520〜800mmの範囲で可動。昇降段差は通常150mm、最大200mm。」
階段室型のマンションに、エレベーターを設置するのは、初期費用やランニングコストを考えても現実的ではありません。また、普通のマンションでもエレベーター交換工事中の上階の入居者の上り下りは問題になります。この記事のような簡易な昇降設備が、早く開発されるといいと思います。
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