
マンションには多くの人が生活しています。中には非常識な要求をしてくるモンスター入居者もいます。今回はそのようなモンスター入居者に対して、どのような対応をすれば良いのかのお話です。
まずは話を聞く
大声で総会で自分の意見を主張したり、怪文書と言われる匿名の文章を居住者に配布したりして、理事会または理事個人を誹謗中傷する入居者も中にはいます。問題解決の基本は話し合いです。時間はかかりますが、相手の話をじっくりと聞き、何に不満を持っているかを聞き出すことが重要です。話を聞いてあげることで、相手の対応が和らぐこともあります。まずは平和的な解決を目指しましょう。
管理会社等への度を越えたクレームを放置しない
理事会には言えない、相手にしてもらえないということで、管理会社に度を越えたクレームが行われるケースも見受けられます。その結果、管理会社の社員が疲弊し、管理会社から組合に対して契約解除が行われるケースもあります。管理組合としては、関係ないと放置せず、管理会社と一緒になって問題解決をはかることが重要です。
毅然とした態度で行動する
様々な対応でも解決しない場合は、最終的には裁判によるマンションの使用停止、引渡請求も視野に入れた対応が必要になります。誰が見ても理不尽な迷惑行動がある場合や、管理組合運営を阻害する行為、共同の利益に反する行為がある場合には、「専有部分の使用停止若しくは引渡請求」の対象となります。
裁判による証拠として、それらの行為を発見した場合には、メモや写真、録音等で、記録を取っておく必要があります。
まとめ
モンスター入居者を生まないためには、総会時のバランス感覚のある良識のある人の発言が大切です。多くの入居者は良識を持ち合わせていますが、管理組合運営に無関心であり、多くは白紙委任で、総会にも出席しません。出席者が少ない総会の中で、モンスター入居者が大声で自分勝手な意見を述べたときに、理事長をフォローする人がいなければ、提案した議案も廃案となり、モンスター入居者の思うツボになります。
各理事の適切な発言や、良識のある区分所有者の方の発言によって、議事進行を行い、モンスター入居者の言いなりにならないよう組合運営を続けることが重要です。
Comments