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執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

首都圏ではリセールバリューでマンションを売っている



 東京23区の2013年度の平均売り出し価格が1億1483万円になったというニュースが先日ありました。2023年の世帯年収の平均は615万円なので、首都圏マンションの価格は実に13.2倍になっています。普通のサラリーマンが買える金額ではありません。

 このマンションの高価格化への対応策として、従来最長35年だった住宅ローンに、40年や50年間の銀行ローンが出来てきています。


 また、マンションの販売現場では、リセールバリューという言葉で、お客様に新築マンションを勧めているそうです。リセールバリューとは、もともとは中古車を販売するときの価格でしたが、現在は中古マンションの販売価格にも使われています。最近は新築マンションの価格高騰に伴い、中古マンションも値上がりしており、万が一ローンが払えなくなっても、中古マンションで販売すれば損はしませんよ。という言葉で高額な新築マンションを販売しているようです。


 新築マンションは中古になったとたんに2割、販売価格が下がると言われています。また、共働きで目いっぱいのローンを組んだとして、その金額を40年から50年間も支払いができる保証もありません。今後の給与アップと、定年が延長されるとしても、無理な住宅ローンを組むことは、冷静に考えれば、かなりリスクがある選択です。


 マンションを買う時は、思い切りも大事ですが、一度立ち止まって考えることも重要です。営業マンの口車に乗せられて後で後悔しないように、十分に注意してください。



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