一昨年の10月から開始した「高松市マンション管理無料相談会」ですが、今年の3月で1年6カ月(18回の相談会を開催)が経過しました。過去の相談会内容について、簡単にまとめてみましたので報告します。
まず相談件数ですが、累計で69件になりました。1回の相談件数の平均は約4回(3.8回)となりました。マンションによっては複数回相談に来られるマンションもありましたので、相談に来られたマンションの総数は34組合になります。内訳は築40年超12件(33.3%)・築30~40年5件(14.7%)・築20~30年9件(26.5%)・築10~20年4件・築10年未満3件(11.8%)・不明1件(2.9%)となりました。やはり築年数の古いマンションの割合が多いという結果になりました。築20年以上のマンションからの相談が、76.5%を占めるという結果になりました。また管理会社別では、自主管理のマンションが7件(20.6%)と多くなっています。
相談内容では、
1位:大規模修繕工事について(進め方・業者選定方法等) 11件
2位:管理計画認定制度(長寿命化促進税制含む)について 8件
3位:管理費値上げ・管理費について 4件の順番になっています。
その他の相談では、組合員名簿について、管理規約見直し、組合内対立、マンションの将来、管理会社の不誠実な対応・管理会社への不信、修繕積立金値上げ、上下階騒音が各3件となっています。
これらの内容で、ほぼマンション内の問題が網羅されている感じです。
くり返しの相談が多かったマンションは、これらの中でも、管理会社への不信と、組合内の対立がセットになった内容の質問が多くを占めました。具体的には、「管理会社担当者と理事長がグルになり、管理費や修繕積立金を無駄遣いしている。」というような内容です。理事長が組合員の意見を聞かなかったり、ワンマン理事長だったり、長年理事長になっているケースへの相談も多くありました。やはり、理事長の長期化は問題が多いと感じました。
相談会なので、アドバイスだけで終わるケースが多く、もどかしさもありました。顧問契約等をしていただけると、もっと力になれるケースもあると思います。今後は、マンションの大規模修繕工事の進め方や、マンション管理の基本についてのセミナー等も開催できれば?と思った次第です。
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