2023年4月1日から受付の始まった「高松市マンション管理計画認定制度」ですが、4月6日に第1号となるマンションが認定されました。
第1号はスカイハイツ玉藻というマンションで、1983年11月竣工(築40年)、SRC14階建て総戸数98戸のマンションです。あなぶきハウジングサービスが管理しており、管理費が102円/㎡・修繕積立金が205円/㎡となっています。
高松市の管理計画認定制度が始まる前に、高松市の担当者と一緒に各管理会社を訪問した折に、あなぶきハウジングサービスでは、各エリアで第1号認定物件となるように、社内でプロジェクトチームを結成し、検討しているということでした。特に高松市は、あなぶきハウジングサービスの本社所在地でもあり、是非とも第1号の認定を取得し、管理の高さを広くアピールしたいということでした。
その折に、プロジェクトチームの担当者と話したところ、認定取得のネックは修繕積立金の額でした。修繕積立金のガイドラインでは延床面積5000㎡未満で235円/㎡・5000㎡超で170円/㎡以上の修繕積立金が必要であり、社内で事前に候補物件をピックアップしたところでは、5000㎡超で170円/㎡以上の物件しか現状では該当物件がないと言ってました。
香川県の新築マンションでは、販売時の修繕積立金は㎡あたり60円~80円程度であり、築年数の古いマンションでも160円程度にしか値上げ出来ていません。必然的に延床面積5000㎡超のマンション、戸数でいうと60戸超のマンションで、ある程度築年数が古く、複数回の修繕積立金値上げを実施しているマンションが取得対象になります。
高松市のマンション429棟の内、延床面積が5000㎡以上だと思われる60戸超のマンションは103棟、率にして24%しかありません。残りの75%のマンションが認定を取得するのは、かなりハードルが高いのが現状です。
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