家電量販店に行くと、今売られているほとんどのテレビは4Kテレビです。4Kテレビとは、フルハイビジョンテレビ(2K)の縦横とも2倍の解像度を持つテレビです。解像度で言うと昔のアナログテレビは720×480、デジタル放送は1440×1080、フルハイビジョンテレビは1920×1080、4Kテレビは3840×2160とフルハイビジョンの4倍の解像度があり圧倒的な画質を誇ります。
ただし、4Kテレビを買っても、4K画質の映像が見えるわけではありません。4K放送には、BS4Kと110度CS4Kがあり、現在の受信設備のままで視聴できるのは、NHKBS4K・BS-TBS4K・BSフジ4K・BS朝日4K・BSテレ東4K・BS日テレ4Kの6極のみです。
(但し見える条件として①BS110度CSのアンテナの設置と②同軸ケーブル・ブースター等が3150MHzまで対応していることが最低条件です。)
BS放送のみが4K放送を行っており、地上デジタル放送(地デジ)は4K放送は行っていません。
2021年3月から放送開始のWOWWOWや、NHKの8Kテレビ、またその他のCS放送の4K放送を見るためにはマンションの共用視聴設備のアンテナやブースター等の変更が必要になります。改修費用には戸当たり10万円程度かかるとの指摘もあります。
110度CS4Kを視聴する、もう一つの方法としては、ケーブルテレビを用いての視聴する方法があります。ケーブルテレビ経由であれば、個別契約で月々の使用量を支払うだけで、4K放送を視聴することが可能です。
以前にも、ディレクTVやスカパーが流行った時期に同じようなマンションのTV視聴設備変更の話がありました。結局その時も、改修費用が多額になるため、入居者多数の賛成が得られず、どうしても見たい人が結局個別でベランダにパラボラアンテナを設置したり、ケーブルテレビを個別契約することで対応しました。今回も110度CS4Kについては、同じような対応になりそうな気がします。
最近のテレビはネットに繋げることが可能で、ビデオオンデマンドや、ユーチューブ等、既存の放送設備を使わなくても、十分楽しめるコンテンツが増えています。高額の金額を使って、TV視聴設備を更新するニーズは、いよいよ少なってなってきているように思います。
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