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執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

1階の床下で漏水が発生

更新日:2022年11月30日



 会社員の頃に、まれにあった事故で、対応が大変だったのが、1階の住戸の床下で発生する排水管からの漏水事故でした。


 マンションの共用竪管から流れてきた汚水は、1階住戸の床下で横方向になり、床下に設置された汚水横引き管を通って、マンション外部の汚水桝や、公共下水に流れていきます。建設時には、この汚水横引き管が外れないように、1階コンクリートスラブから、支持金物で吊られているのですが、時間の経過とともに、支持金物が錆びて断裂し、横引き排水管が下るという事故です。横引き管が下った結果、接手部分が外れたり、会所枡に向かっての排水勾配が取れなくなったりして、1階のコンクリートより下の部分で、汚水の漏水が発生します。

 排水が流れない等の問い合わせを受けて、ファイバースコープを排水管内に入れてみた結果、排水管のはずれ等が判明します。


 一般的な改修方法は、1階の住戸の床のコンクリートを撤去し、排水管を直して、再度床コンクリートを打設して復旧するのが一般的ですが、工事中は1階住戸の住人は部屋に住めなくなるので、2~3か月程度、ホテル等で仮住まいをしてもらう必要があります。工事費用も高額で、しかも建築から10年超経過しているケースも多く、施工会社から補修費が出る可能性も低いです。共用部の修繕のため、修繕積立金から費用を出す必要もあります。


 めったにない事故ですが、このような事故も起こることを、管理組合は知っておく必要があります。

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