先日作成した長期修繕計画で、鉄部塗装を大規模修繕工事とあわせて15年毎としたところ、管理会社から7年おきに変更したほうが良いのではないか?との指摘がありました。確かに鉄部塗装の耐用年数は5年程度となっており、それから見るとせめて大規模修繕工事の中間あたりの年に、鉄部塗装を実施したほうが良いと思います。私の住んでいるマンションでも、最初の築7年目には真面目に自転車置場の塗装を実施しましたが、以降は大規模修繕工事にあわせて15年毎にしか鉄部塗装は実施していません。また、大規模修繕を実施しているマンションにおいても、第1回目の修繕工事時にも、工事費が足りない等で、自転車置場や、屋内の鋼製ドア等の塗装を実施しないマンションも多くあります。実際、7年程度で真面目に鉄部塗装を行っているマンションのほうが少数です。(過去に大規模修繕工事のコンサルタントを行ったマンションで、真面目に大規模修繕工事の中間に開放廊下の鉄部塗装を行っていたマンションがありましたが、工事費がかかりすぎ、修繕積立金不足になっていました。)
工事を実施するかどうかは、現状のサビの状態等を考慮して決めますので、それほどサビ等が進行していないのであれば、様子見をして延ばすケースは多いです。また、ただでさえ修繕積立金が足りない状況の中で、実施する可能性の低い工事を予算計上して、あえて修繕積立金の金額を高く設定するのか?という問題もあります。
自転車置場や、鉄部ドア等は、足場がなくても施工可能な部分です。劣化が進行していないのであれば、大規模修繕工事時にあわせて実施しなくても良いのではと、個人的には思います。
管理会社としては後々工事費が足りないことを嫌がったのですが、個人的には現状にあわせて、修繕積立金の値上げ幅のすくない、現状の計画でお願いした次第です。
Comentarios