先日、私の住んでいるマンションでキッチン入れ替え工事のリフォーム申請があり、管理組合に承認依頼の届け出がありました。申請内容を見るとコンロがガスコンロからIHクッキングヒーターに変更になっています。キッチンの入れ替え申請はありましたが、分電盤の容量アップの申請は出ていませんでしたので、理事会ではそのまま承認としました。
私の住んでいるマンションは築30年超で、各戸の分電盤の容量は40アンペアです。ネットでみて見ると、電子レンジは15A・IHクッキングヒーターは14A・アイロンは14A・IHジャー炊飯器は13A・ドライヤーは12A・電気ケトルは11A・掃除機は10A・電気カーペットは8A・エアコンは6.6A・洗濯機は3A・冷蔵庫は2.5A・テレビは2A・デスクトップパソコンは1.5A・照明は1A・パソコンのモニターは0.8Aとあります。
例えば、IHクッキングヒーター、ドライヤー、エアコンを同時に使うと32.6Aとなりますが、40A以下なので分電盤のブレーカーが落ちることはありません。
気をつけて電化製品を使えば、IHクッキングヒーターを利用できることになります。
マンションも築30年を過ぎると子供は独立し、高齢者の夫婦や単身者が増えることとなります。必然的に電気製品の使用量が減るため、分電盤の容量アップをしなくても、IHクッキングヒーターの設置が可能となるケースもあるようです。
ただし、IHクッキングヒーターを設置する目的で、各戸の分電盤の容量を40Aから60A等の増量を図る場合は注意が必要です。1戸や2戸であれば問題ないと思いますが、希望住戸が多いと、幹線の増設や、マンション全体の引き込み容量アップ等が必要となります。
IHクッキングヒーターは火を使わないので安心という方もいらっしゃいますが、最近はガスコンロもSIセンサーコンロが標準設置となり、立ち消え安心装置等で安全性は各段にアップしています。ガスコンロに慣れた高齢者等は、却ってIHクッキングヒーターの方が危険という意見もあります。
マンションでIHクッキングヒーターを採用する場合は、分電盤の容量アップが必要かも含めて、検討することが重要です。
Comments