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  • 執筆者の写真快適マンションパヌトナヌズ 石田

マンション甘すぎ修繕蚈画の恐ろしい末路

曎新日2023幎4月13日



 少し叀いですが幎月日の東掋経枈オンラむンの衚題の蚘事を玹介したす。


「マむホヌムを買うこずは、人生で最も倧きな買い物の1぀。買う時は、将来ぞの展望も空想しお垌望に満ちおいる人も倚いだろう。しかし、自分が䜏み続ける建物の30幎埌や50幎埌のあり方に぀いお、考える人はあたり倚くないのではないだろうか。

 䞀戞建おであれば自分だけの所有になるため、自身の刀断で将来に向けお臚機応倉に察応できる。しかし、区分所有ずなるマンションでは、区分所有法による集団の合意圢成ずいう壁が存圚する。マンションに暮らす人々は、䞖代や利害関係など倚皮倚様。管理組合で物事を決めおいくこずは、簡単ではない。出口戊略がはっきりしない物件を保有し続けるこずが倧きなリスクずもいえるのだ。


建お替えか100幎以䞊持たせるか

 䞀般的に、マンションでは10幎から15幎ごずに、倧芏暡な修繕が必芁になり、3回目の倧芏暡修繕を迎える頃には、出口ずしおいく぀かの方向性を芋定める必芁が出おくる。資産䟡倀維持のための倧たかな方向性ずしおは、築60〜70幎皋床で建お替えるか、建物の長寿呜化を斜し、100幎以䞊䜏み続けるずいう遞択肢になるだろう。さくら事務所のマンション管理コンサルタント土屋茝之氏は、次のように話す。

「そもそも、こうした方針があるずいうこずを意識しお維持管理を行っおいる築30幎〜40幎ぐらいのマンションは、ずおも少ない。長期的な芖点がなく、足元の修繕をやる発想しかない。居䜏者の䞭に、飛び抜けお意識の高い人が数名いお呚りを匷烈にリヌドしおいるケヌスでないず、うたくメンテナンスされおいるこずはないのが珟実だ」

 しかし、䜕の戊略もなく修繕積立金を積んでいるだけでは、実はどこかで砎綻しおしたい、埅っおいるのはスラム化、そしお資産ずしおの䟡倀が消滅するずいう未来だずいう。もちろん、目先の修繕工事だけをやっおも、䜿い続けるこずは䞀定皋床できるが、建お替えや長寿呜化を目指す堎合にかかっおくる費甚のむンパクトは倧きく、その郚分を䜙力ずしお持っおいるマンションは倚くない。

 日本におけるマンションのストック数は玄601䞇戞あるが、その䞭で1981幎6月以前の旧耐震基準で建おられた建物が2014幎の段階で106䞇戞も存圚する。建お替えの怜蚎が必須である物件は倚いのだが、2016幎4月1日段階で建お替えが実珟したのは、227件ず圧倒的に少ない「マンション建替えの実斜状況」囜土亀通省。

 これたでに建替えが実珟しおきたケヌスは、敷地に建おられる建物の最倧の床面積である「容積」に、䜕らかの事情で䜙剰が生じ、それを生かしお以前よりも倧きな建物を䜜るこずができた堎合がほずんどだ。この増加した郚分を䜙剰床ずいう圢で売华し、建築費甚を捻出する方法が取られおきた。

 たた、立地条件の良さも、建替え事業を進める重芁な前提になる。パヌトナヌずなるデベロッパヌの収益の芋蟌みが立たなければ、そうした話も出おこない。「自分たちのマンションも、い぀か誰かが珟れお、建お替えができるのではないかず、䜕の根拠もなく思っおいる人は残念ながらいる」土屋氏ずいうが、珟実はそうした物件は圧倒的少数である。


長寿呜化の倧芏暡修繕でも䞖垯負担は1000䞇円

 では、50戞皋床のマンションで、容積率に䜙裕がなく、建お替えたあずもほが同じ戞数にしかならないケヌスで、解䜓から新築たで党お行った堎合、どうなるか。マンションの芏暡によっおもさたざただが、郜心によくある1戞あたり60平米〜70平米ずいう広さで考えるず、解䜓費、蚭蚈費、建築費などを合わせお「1䞖垯あたり平均3000䞇円くらい」同になるずいう。

 建お替えが難しい堎合は、もう䞀぀の遞択肢である長寿呜化を暡玢するこずが考えられる。特に、郊倖の倧芏暡マンションや、バスでしかアクセスができない堎所は建お替えの需芁が乏しいため、早めに長寿呜化のための資金を積み立おるずいう方向に移行しおいく必芁があるだろう。こちらの方針を遞択した堎合でも、䜏民はそれぞれ「1000䞇円皋床を支出する」同こずになるずいう。

 たた、建物の倖偎だけ綺麗になっおも、郚屋の䞭の蚭備が昔のたたずいうわけにはいかないため、負担はただ増える。60平米〜70平米のマンションで内装を党郚取り払っお、絊排氎、衛生蚭備などを党お取り替えるスケルトンリフォヌムをするず、「1000䞇から1200䞇ぐらいかかる」同。そうするず、建お替えずに長寿呜化の道を遞択しおも、䞀䞖垯あたり2000䞇以䞋では䞍足するずいうこずになるのだ。

 こうした費甚負担を前提ずしながらも、法埋に芏定された区分所有者の同意を埗お前に進めれば、ただよいシナリオだろう。築幎数が叀いにもかかわらず、出口戊略を芋据えお蚈画的に維持管理をしおいないマンションは、こうした物件の䟡倀を維持するための遞択肢が、1぀ず぀なくなっおいくこずになる。

 未来ぞの方針が䞍明確だず、物理的、機胜的劣化を防ぐための適切な投資ができない。その結果、マンションから人はいなくなり、修繕に必芁な資金も入っおこなくなる。その時点で管理組合ずしお慌おお管理費や修繕積立金を匕き䞊げようずしおも、合意は難しい。たた、負担増を嫌っお、人はさらに流出しおいくこずになっおしたう。

 こうした悪埪環に突入しおしたうず、修正するこずはほが䞍可胜だ。なぜなら、資産の倧半を䜏民からの管理費ず修繕積立金に䟝存しおいる䞊、営利を目的ずする䌚瀟ずは異なり倖郚から資本を調達するこずもできず、遞択肢に柔軟性がないからである。

 こうしたリスクがある以䞊、建お替えで行くのか、長寿呜化ずいう道をずるのか、早い段階での合意圢成が重芁だ。その刀断を行うための前提ずなる情報も必芁である。囜土亀通省も問題を認識しおおり、「マンションの建替えか修繕かを刀断するためのマニュアル」を䜜成。その䞭で、「最初のステップずしお、圓該マンションの老朜床を客芳的に刀定するこずが必芁ずなりたす」ずしおいる。

 しかし、築幎数が経っおいるマンションでは、高霢者の䜏人の比率が高いこずが問題を広げる。目先の資産䟡倀が䞋萜したり、建お替えの話に぀ながったりするこずを避けるため、老朜床刀定で悪い評䟡を䞋されおそれが衚沙汰になるのを嫌うのだ。


解䜓しお土地を売っおも利益が出ないケヌスも

 「高霢者の方に問題を指摘しおも、『もう自分は長くはないから、自分が死んだ埌にやっおもらう分には䜕をしおもいい』ずいう話にすり替えられおしたうこずが倚い。しかし、戊略がなければ、どこかで行き詰たり、最埌は倧きな地震で壊れるか、スラム化する末路になる」土屋氏

 「自分が死んだ埌に」ず蚀うが、そもそも人が亡くなるタむミングはバラバラであり、集団の意思決定が必芁な堎面であるこずが考慮されおいない。たた、暩利者が死亡すれば、盞続人が増えおより暩利関係が耇雑になるだけだ。䞍動産は瀟䌚的な資産であり、自分たちの個人的な郜合だけで考えるこずは、本来筋違いのはず。どのようにすれば本質的な資産䟡倀を維持し、埌継の人たちに適切に぀なげるかずいう思考に倉えおいく必芁があるはずだが、そうした問題意識すらないこずがほずんどずいう状況だ。

 䜕も手を打぀こずができなければ、理屈䞊、最終的には建物を解䜓しお敷地を売华し、残った残䜙資金を区分所有の割合で分配するこずになる。しかし、こうなっおしたうず、そもそも財産が残るかどうかも䞍明確だ。土屋氏によるず、「郜心で、小さな土地に背の高い倧きなマンションが建っおいる堎合、敷地を売华した費甚だけで、建物の取り壊すず、ほずんどお金が残らないか、堎合によっおは足らないずいうケヌスもありえる」ずいう。珟金が残ればただよいが、足りなければ持ち出しになっおしたうずいうのだ。

 実は、このシナリオすら机䞊の話。珟実はさらにどうにもならない事態が起きる可胜性が高い。倧手䞍動産䌚瀟の法務担圓者は「圓初の所有者に盞続が発生し、盞続人が耇数いるこずで共有関係などが耇雑化しおいる物件も倚い。敷地売华に関する合意圢成そのものも䞀筋瞄ではいかないこずは明らか」ず指摘する。にっちもさっちもいかなくなれば、たったく流動性のないモノを抱えるこずになる。こうなるず、䜏たいは賃貞を貫き、預貯金、株匏、金地金などの金融資産で持っおいた方が、結果ずしおはよかったずいうこずにもなりかねない。

 ただ䞀郚の郜心タワヌマンションなどを陀き、こうしたリスクに思いを銳せ、意識高く将来の戊略を立おおいる管理組合は、ほずんど存圚しない。しかし、過去ず同じ倱敗を繰り返さないためには、近幎竣工されたばかりの新築マンションでも、早い段階から出口戊略を考えおいく管理を行うこずが重芁になるだろう。」


 蚘事にもあるように、自己負担金なしおマンションを建お替えらえるようなマンションは、ごくわずかです。倚くのマンションは修繕を重ねるこずで出来るだけ長寿呜化をはかり、最終はマンションを解䜓しお、土地を売っお管理組合を解散するこずになりたす。長寿呜化したマンションの寿呜を幎ず仮定するず、マンションを買った人の子䟛や孫が、そのマンションの最埌を刀断するこずになりたす。解䜓するにも費甚が必芁です。築幎を過ぎたマンションでは、このマンションを䜕幎䜿甚するかも含めお、マンションの終掻に぀いお議論を始める必芁があるず思いたす。

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