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  • 執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

管理組合の資金運用の実態にちょっとびっくり

更新日:2022年10月21日



 2022年6月3日の廣田信子さんの表題のブログを紹介します。


「大和ライフネクスト(株)のマンションみらい価値研究所が昨年行った調査報告「管理組合の資金運用の実態について」によると、大和ライフネクスト(株)が管理する管理組合約4,000組合の修繕積立金の運用先の実態調査を行ったところ、


・普通預金が67.1%

・すまい・る債が21.3%

・定期預金が10.0%


普通預金の内訳は、

・決済用普通預金が80.2%

・上記以外の普通預金が19.8%


となっています。この割合は、実際に預けている金額の割合です。決済用普通預金が80.2%には、ちょっとびっくりしました。決済用普通預金は、無金利ですが、預け先の金融機関が破綻しても1000万円以上の部分も含めて全額が保護されるので、安全を見て、これにしているのだと思います。


 利息付きの普通預金・定期預金は1000万円以上の部分は保護されていないので1000万円ずつ銀行を分散する必要があり、たくさんの残高照明書をとらなくてはならないので敬遠されています。確かに、今あまりにも利息が安くて、利子付きの預金にしておく意味がないと思われるのも当然です。

 それでも、住宅金融支援機構の「すまい・る債」は、2022年度は、10年満期時平均利率は0.208%となっています。

もう少し活用を考えてもいいのではないかと思います。

 募集は、2022年4月18日から10月14日までで、50万円から購入が可能で、初回債権発行日から1年以上経過すると、手数料なしで中途解約が可能です。すまい・る債の金利が高かった時代に購入したものには、手をつけずに、運用をしている…という話を聞きます。

 お金が必要になっても、補助金の活用と、借り入れをすることとの関係で解約をどうするのが得かを考える必要があります。


 その他の運用では、非常に少額ですが、

・積立マンション保険が1.4%

・その他の証券が0.2%

でした。


 積立マンション保険は、取り扱いがあった4社とも、今は販売を終了しているため減っていく一方となります。積立マンション保険はもうなくなるのです。


 すまい・る債は、22年度の募集額は、750億円、15万口と従来通り。抽選制度は廃止し、期間中、上限に達する見込みになった場合は、締め切り日を前倒しにする可能性があるとあります。それについては、締め切り日の約1か月前をめどに、専用ページで告知する…と言います。


 決済用普通預金にずっと置いている管理組合は、「すまい・る債」にチャレンジしてみませんか。少しは状況が変わると思います。修繕積立金の運用には期待が持てない分、補助金の活用等で知恵を絞ることがより求められていることがよくわかります。

 時代は20年経てば、本当に大きく変わることを実感しました。」


 私の住んでいるマンションでも、ペイオフ対策で行っていた定期預金を解約し、普通預金の決済口座に変更する決議を、先日の管理組合総会で決議しました。定期預金の金利は0.002%。1000万円預けていても200円の金利しか付きません。残高証明を取る手数料が600円程度かかるので、毎年400円の赤字が出ている状況です。1000万円以下に分けて多くの金融機関に預けているので、残高証明を取る手間暇と、監査の大変さを考えて、今回決裁性口座に統一しました。

 このブログにあるように「すまい・る債」に預けるのがベストだと思います。ただ募集期間が限られているので、管理会社がタイムリーに案内してくれないと、管理組合としては忘れがちな制度だと思います。


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