マンション入居者からの質問で、「エレベーターのロープが切れたら、カゴの中の人はどうなりますか?カゴごと落ちて死にませんか?」という質問がありました。
エレベーターは1年に1回は法定点検がされていますが、報告書を見ると、ワイヤーロープに赤さびが出ていたりした場合に、早めのロープ交換をお勧めします。等の文言が書かれている場合があります。
エレベーターのワイヤーロープの検査基準は以下の通りです。
・ある一定の幅で、その素線がどれだけ切れているのか。 ・使用しているワイヤーの直径を採寸し、新品と比較して90%まで細くなっていないか? ・ワイヤーにサビは無いか?
確かに、エレベーターのワイヤーロープが万が一切れたらと考えると不安です。しかし、エレベーターには下記2つの安全対策が取られています。
安全対策1
エレベーターのメインロープは2本あり、1本が切れても、もう1本で吊り下げられるよう設計されている。
それでも2本同時に切れてしまった場合
安全対策2
非常止め装置というのですが、ロープが切れたり、なんらかの原因で、カゴの下降速度が定格以上のスピードになってしまった時に、レールを掴んでかごを停止させる事が出来る装置が設置されています。
上記のようにエレベーターは2重の安全装置が設置されています。法定点検でワイヤーロープの交換を勧められても、上記内容を理解して、対応することが重要です。
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