タイル打継面や、サッシ廻りのシーリング材で多く使用されるシーリングに、ポリサルファイド系シーリングと変性シリコン系シ-リングがあります。新築工事の設計を行っていたときは、タイルの打継目地はポリサルファイド系シーリング、塗装との取り合い等でシール材の上に塗装をする場合は変性シリコン系シーリングと使い分けていたのですが、改修工事の場合は、どちらも変性シリコン系シーリングのノンブリードタイプを使うことのほうが多いようです。(特に、西日本エリア)
確かにサッシ廻りでも、マンションによって、バルコニー側は吹付塗料の仕上げになっていたり、廊下側の壁や妻壁はタイル張りになっていたり、吹付タイルだけど玄関前のアルコープ部分だけタイルが張られている場合等、同じサッシ廻りでも、壁の仕様によってシーリング材を使い分けしていると間違いが起こりやすいです。会社員時代にも、玄関ドアの廻りを、ポリサルファイドでシールし、シールの上に塗装をかけたところ、塗装が載らずクレームになったこともありました。
メーカーの担当者に聞くと、価格は同等もしくは出荷量の多い分、変性シリコンのほうが若干安価だということ。新築工事を多く手掛けている設計事務所がコンサルする場合は、あいかわらず部位による使い分けが多いようですが、改修専門のコンサルタントとしては、クレームも少なく、また価格も安価な変性シリコン系シーリングに統一しようと強く思いました。
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