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二方向避難

執筆者の写真: 快適マンションパートナーズ 石田快適マンションパートナーズ 石田

更新日:2023年7月28日




 火災発生時の避難方法として、二方向避難という考え方があります。


 階段が1か所しかなく、その部分で火災が起こった場合には、大阪のクリニックで放火事件があったように、多くの犠牲者が出ることになります。


 二方向避難とは、火災などの災害時に、居室から地上に出るための避難経路が2つ以上別々の方向に設けられていることです。 避難経路は、階段やバルコニーなどが一般的ですが、避難器具なども利用できます。 二方向避難は、一方の避難経路が塞がれたり、人が殺到したりするリスクを減らし、避難ルートを確保するための考え方です。

 マンションの場合は、各階の居室の床面積が200㎡以上の場合は2か所以上の階段が必要になりますし、居室の床面積が200㎡未満の場合には、階段の他に、避難上有効なバルコニーを設ける必要があります。

 また、階段が2か所あった場合でも、階段が端住戸に面してない場合には、バルコニーに避難ハッチが設置されています。

 火災が発生した時には、玄関またはバルコニーから避難を開始し、バルコニーに避難した場合には隔て板を破壊して、隣戸のガラスを破り避難するか、避難ハッチのある住戸まで隔て板を破壊して進み、避難ハッチから下階に避難することになります。


 マンションの玄関ドアは防火戸であり、開放廊下側の窓も、防火サッシであるため、自宅以外の火災であれば、住戸内でとどまっても延焼のおそれは少ないです。

 このように、木造の一戸建て住宅に比べて、マンションは災害に強い造りになっています。


 
 
 

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