住宅金融支援機構には「マンションすまい・る」債という商品があります。「マンションすまい・る」債とは、10年間の利付債券です。住宅金融支援機構は国の認可を受けて「マンションすまい・る」債を発行しています。国の発行する国債のように、株式等とは違い比較的安全な商品です。
多くのマンションは銀行の定期預金(ペイオフ対策が必要)や決済性口座(ペイオフ対策は不要だが金利は付かない)で修繕積立金を運用していますが、金利が低いため、年に1回の会計監査時に、銀行の残高証明書を取るとその費用の方が金利よりも高く、年々修繕積立金が目減りしているケースも多いのが実態です。
住宅金融支援機構の「マンションすまい・る」債の、現状の金利は0.5%。10年ものの利付債券なので10年間の金利は5%になります。これは1000万円預ければ10年後には1050万円になるというです。また、残高証明書の発行手数料は無料であり、その点でも銀行に預けるよりも有利です。申し込みは1口50万円で複数口の申し込みが可能であり、積立途中でも1年以上経過すれば、手数料無料で解約も可能です。
累計24100組合で利用されており全マンションの約15%が利用している商品です。また、管理計画認定制度を取得したマンションであれば、0.05%金利が優遇され、10年間で0.55%の金利が付きます。先ほどの例で1000万円を預けた場合は10年後には1055万円になります。
ただし募集期間があります。2024年は4月15日~10月11日。
私の住んでいるマンションも今回管理計画認定制度を取得し、「マンションすまい・る」債を申し込む予定です。まずは、現在残っている修繕積立金4000万円を預け、来年以降は毎年溜まる800万円を10年間預け入れる予定です。11年間で1億2000万円を預けた場合、11年後には0.55%の金利で計算すれば1億2462万円になる計算です。11年間で460万円あまりの金利が付くことになります。
修繕積立金の運用先として、「マンションすまい・る」債を、是非検討すればいかがでしょうか?
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