先日、私の住んでいるマンションで防災訓練がありました。その折に避難訓練に関するビデオを見たのですが、改めて気づいたことをお話したいと思います。
まず火災が発生してから消防車が到着するまでの時間ですが、最低でも5分以上はかかるそうです。平均では出動してから7分だそうですが、消防署が遠ければ当然もっと時間がかかります。
初期消火は重要です。消防自動車が到着するまでの間は、住民が自分で消火する必要があります。マンションの場合には、廊下等に消火器がありますので、まずは消火器を使って消火活動を行います。操作方法は簡単で、①ピンを抜く②火元に向ける③レバーを引くの3つですが、放射時間は15秒しかありません。
火災の火が大きい場合には、消火器だけでは消火できないケースも考えられます。
次に住民が操作するのが屋内消火栓です。屋内消火栓とは、建物内で発生した火災の消火に用いられるための消防用設備のことです。その多くは、消防法によって屋内消火栓の設置が義務付けられている建物内の廊下や、階段周辺の壁に埋め込まれるようにして設置してあります。
その格納箱内には開閉弁、ホース、ノズルなどが収められています。そして、これらに消火用水を地下または屋上から送水するための消火栓ポンプ、配管、非常用電源などが連結されており、様々な設備の組み合わせによって機能する仕組みです。
マンションの規模によっては設置されていないマンションもありますが、実際多くのマンションに設置されています。設置されているのを見た方は多いと思いますが、扉を開けてみたり、実際の使い方を知らない人が大部分だと思います。しかし、この屋内消火栓は、住民が消防が来るまでに使う設備になります。使い方は下記の4つです。
1 起動ボタンを押す 起動ボタンを押すとポンプが起動して、火災を知らせる「ベル」が鳴ります。 表示灯が点滅に変わります。
2 扉を開ける 扉を開けて「ホース架け」を手前に引き出します。 ...
3 ノズルを持ち、ホースを火点に延ばす ノズル担当はノズルとホースを抱え、ホースを延ばしながら火元へ向かいます。 ...
4 放水する ノズル担当はホース延長後、バルブ操作担当に「放水はじめ」の合図を送ります。
ビデオでは避難訓練時に実際に住民が使う様子が紹介されていました。是非、マンションの防災訓練時のメニューに屋内消火栓の体験操作を加えられることをお勧めします。
Comments