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暗騒音とは

執筆者の写真: 快適マンションパートナーズ 石田快適マンションパートナーズ 石田

更新日:2021年12月13日



 会社員時代の話ですが、秋口になって寒くなると、上階の子供の足音が煩い等のクレームがお客様相談窓口に増えてきていました。


 何故、秋口に騒音のクレームが増えるかと言うと、寒くなって窓を閉めた結果、外部の騒音が部屋内に入らなくなり、部屋中が静かになった結果、却って小さな音に敏感になるということから発生するクレームです。

 人が生きている環境には様々な音が発生しています。その音のことを暗騒音といいます。地球上には、様々な音が存在しており、無音空間は基本的に存在していません。逆に、無音空間に入ると耳鳴り等が発生し、気分が悪くなります。

 事務所やカフェ等では、BGMを流したり、鳥の声を流したりすることで、意識的に暗騒音を高くすることで、隣の人の会話が気にならないようにしたりすることもあります。

 「カフェは仕事に集中しやすい」と感じる方も多くいらっしゃいますが、それは話し声やBGMの「カフェのざわつき」が、集中力を上げる暗騒音になっているからです。

 最近はAIスピーカー等の登場で、住宅内でも気軽に音楽が楽しめるようになってきました。いつもBGMを流すことで、上階からの騒音を比較的気にならなくすることも出来ます。


 騒音のクレームの度にいつも思っていたのは、夏場にあれだけ煩くセミが鳴いていても、クレームにならなかったのに、こんな小さな足音に、夜も寝られないと訴える居住者の不思議でした。波の音や風の音等の自然の音や、外部の車の音等に対しては、人間は寛大です。それは、言ってもなおらないと諦めているからでしょうか?上階の子供の足音は、言えば静かになるからクレームになるのでしょうか?


 2世帯住宅で、上階の孫が走り回る音には、却って、今日も元気に走り回っていると、おじいちゃんやおばあちゃんは思うそうです。自分の孫の足音には寛大で、赤の他人の子供の足音には、目くじらを立てて怒る。

 つくづく人間は感情に左右される生き物なのだと思います。


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