マンションで良く聞くのが駐輪場不足問題です。今大規模修繕工事のコンサルタントをしているマンションでも、2段式の駐輪場があるのですが上段が使いにくいので、駐輪場に停めずに階段下等に駐輪している自転車があり、大規模修繕工事で何とかして欲しいとの要望が出ています。確かに2段ラック式の上段は、自転車を上げる時に重量があり、子供やお年寄りでは使いにくいものがあります。2段式でなくても前輪を上下に停めることで駐輪台数を増やす機種もありますが、大きな前かごや、ハンドルの長い自転車に乗っている人には駐輪しずらくなっています。
ラック式の駐輪場で、比較的問題が少ないのは、スライド式の駐輪場だと思います。この駐輪場は、自転車を乗せたままレール上を左右にスライドさせることが出来るので、自転車を停める時や出すときに、横の自転車をスライドさせて、自転車の出し入れが出来ます。
スペース的には6mで20台停めれるので、1台あたりの設置スペースは30cmになります。標準的な2段式が6mで24台なので、若干駐輪台数は減りますが、現状使われていない上段の駐輪場を考えると問題ないと思います。
またそれでも台数が不足する場合には、上下移動式のスプリング内蔵で上げ下げが従来品よりも軽くなった上段ラックもあるようですが、実機を見たことがないので、使用感はわかりません。
自転車置場を増やすことも重要ですが、不要な自転車が停められていないか?確認することも重要です。自転車ラック毎に駐輪する自転車を決めて、少額でもいいので月々の駐輪場料金を徴収することで、不要な自転車を撤去し、本当に必要な駐輪台数を確保することが、余分なお金をかけずに、マンションの維持管理を行うためにも重要だと思います。
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