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香川県の分譲マンションの歴史

更新日:2022年5月13日



 今回は香川県の分譲マンションの状況のお話です。この仕事を始めるにあたって、香川県の分譲マンションをデータベース化してみました。そのデータベースから見えてきたことをお話したいと思います。

皆さんは、香川県に分譲マンションが何棟建っているかご存じですか?

 答えは、約520棟です。

 内訳はファミリーマンションが約490棟、投資用マンションが24棟、リゾートマンションが6棟です。現在も毎年10棟前後、ファミリーマンションが建設されています。

香川県の分譲マンションの歴史

 香川県では、労住協(日本労働者住宅協会)が作った分譲マンションが、最初の分譲マンションであり、その後しばらくの間は、労住協マンションが分譲マンションの多くを占めていました。労住協マンションは1966年の労住協第1ビルから、1983年の労住協第34ビルスカイハイツ玉藻まで、27棟を数えます。(ちなみに私は新入社員として初めて配属されたのは労住協第33ビル丸の内マンションでした。)

 1984年にダイア建設がダイアパレス栗林公園を発売、翌1985年に穴吹工務店がサーパス浜ノ町を発売し、民間の分譲マンションの販売が増えていきます。

 当初、あなぶき興産は投資用ワンルームマンションを主に事業を展開し、1984年にアルファ宮脇町を発売、ファミリーマンションでは1986年のアルファガーデン番町が最初です。

 2001年に和田コーポレーションがロイヤルガーデン城東で分譲マンション事業を開始し、現在では穴吹工務店・あなぶき興産・和田コーポレーションの地場企業3社が継続的に分譲マンションを販売しています。(ちなみに、私はアルファ宮脇町の現場にも基礎工事まで常駐していました。)

 分譲棟数ランキングでは、第1位があなぶき興産で123棟、第2位が穴吹工務店で95棟、第3位が和田コーポレーションで58棟、第4位がダイア建設で50棟、第5位が労住協で27棟となっています。

 ちなみの、マンション化率(マンション戸数/世帯数)で見ても、他の四国3県は3パーセント程度なのに対して、香川県は6、44パーセントと、倍の数値になっており、これらの各企業が切磋琢磨して、マンションの存在価値を高めてきたのが良くわかります。

 業界裏話としては、労住協のマンションを多く手掛けていた穴吹工務店(創業者:穴吹夏次)が、請負ではなく、自分で土地を買って建物を建てて商売のできる分譲マンション事業を立ち上げ、それを見ていたあなぶき興産の穴吹忠嗣社長(夏次社長の次男)が、投資用だけでなく、ファミリーマンションもやりたいと始めた経緯があります。また、和田コーポレーションの和田社長も、元穴吹工務店の社員であり、そのノウハウで分譲マンション事業を始めました。ダイア建設創業の下津社長も、元大京の社員であり、出身が高松市だったという縁もあります。

 こうやって、改めて香川県のマンションの歴史を振り却って見ると、自分のサラリーマン人生と重なっている部分も多く、改めて、マンション業界で育てられてきたのだと思います。

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