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  • 執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

マンションでの喫煙問題

更新日:2022年5月13日



 今回はマンション内での喫煙問題のお話です。夏場になってバルコニー側の窓を開けて生活するようになると、隣近所からタバコの煙が入ってきてタバコ臭いとの苦情が増えてきます。

 

 マンションの掲示板に、バルコニーでの喫煙はご遠慮ください等の「お知らせ」がされるケースがありますが、バルコニーでの喫煙を禁止しただけでは、この問題は解決しません。

 部屋内で喫煙される際に、部屋がタバコ臭くなるからと、キッチンの換気扇の下で喫煙した場合も、換気扇の排気口はバルコニー側に出ているケースが多く、バルコニーでタバコを吸っているのと同じことになってしまいます。


 名古屋のマンションでは、タバコの煙で健康被害が出たという女性の訴えで、下階の男性に罰金5万円の慰謝料の支払いが命じられました。

 タバコの臭いが洗濯物についたとか、タバコを吸いながら携帯電話で話している声が煩いとのクレームも発生しています。

 最近のマンションでは、バルコニー等の共用部を含め、マンション敷地内が一切禁煙のマンションや、屋外の一か所のみを喫煙所としているマンションも増えてきています。

 隣近所からのクレームをなくすためには、窓を閉めて部屋内でタバコを吸うしか方法がありません。どうしても臭いが気になるなら、空気清浄機の前で吸うことをお勧めします。また、電子式タバコなら、臭いも少なく、クレームも少なくなると思います。

使用細則によるルール化

 これら、タバコの被害を未然に防ぐためには、喫煙についてもあらかじめルール化し、使用細則に記載しておくことをお勧めします。国交省の定める標準使用細則には「 居住者は、当マンション内において、次の各号に掲げる行為をしてはならない。一 騒音、振動、悪臭及び煤煙等を発生させる行為。二 引火、発火及び爆発のおそれのある物品の製造、所持又は持込み」との記載があり、この項目に追加して、バルコニーでの喫煙やバルコニーでの携帯電話の使用を禁止すればいいと思います。バルコニーは専用使用権はありますが、共用部分であり、使用細則にてルールを定めることは可能です。

大規模修繕工事時の対応

 大規模修繕工事の際にも、施工業者の喫煙をどうするかが問題になることがあります。一番厳しいマンションでは、マンション敷地内一切禁煙とのマンションもありますし、プレハブの現場詰め所内にみで喫煙可の場合もあります。

 過去には、マンション敷地内での喫煙一切禁止のマンションで、休憩時間のたびに近くのコンビニに職人が集まり喫煙していたために、地域住民からのクレームになったこともありました。

 喫煙者からすると、このご時世、どこへ行っても肩身の狭い思いをされると思います。

 2020年4月に施行された改正健康増進法で、職場や飲食店など多数が集まる場は原則禁煙となりましたが、集合住宅は対象外となっています。しかし、今後もタバコの喫煙については厳しい対応が予想されます。

 エントランス等の共用部分の一角に喫煙テーブルを設置し、パーテーションで区切って喫煙スペースを設置するのも、一案かもしれません。日本たばこ産業(JT)では「分煙コンサルタント」を派遣し、アドバイスをしてもらえるそうなので、相談してみるのもいいかもしれません。

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