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  • 執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

剛性と靭性

更新日:2023年11月17日



 建物の強さの指標として剛性と靭性という2つの指標があります。


 剛性とは硬いということで、建物を硬くして強くしようという考え方です。ただ硬くしても、想定以上の力が加わると、一瞬で壊れることもあります。硬くて脆いということも覚えておきましょう。階段室型のマンション等、壁式構造の建物は、剛性の高い建物になります。

 一方、靭性とは粘り強さを指します。植物の竹は、風が吹くと大きくたわみますが、折れることはなく、元に戻る性質があります。超高層マンション等は、この靭性を利用して、粘り強い建物になっています。


 上記グラフで考えると、グレードAやグレードHが強度依存型、グレードDやグレードEが伸び依存型となり、その断面積が吸収できるエネルギー量になります。

 建物を設計する場合でも、鉄骨造等であれば、伸び依存型の設計をすると地震に強い建物になりますが、地震時の横揺れが激しすぎて、家具の転倒等の危険性が増します。


 建物を設計する際には、建物変位の大きさも考えてバランスのとれた設計をすることが重要です。



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