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  • 執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

排水管洗浄の出来ないキッチンが増えている

更新日:2023年2月28日



 前々回の理事会で「リフォームしたキッチンについて高圧洗浄が実施されず、その後排水管の詰りが発生した」という理事の方からの意見があり、先日の理事会で排水管洗浄について、洗浄業者から直接話しを聞く機会がありました。

 排水管洗浄業者の方の話によると、新しいキッチンでデザイン性を優先したものの中に、排水トラップが従来のワン型トラップでなく、P型トラップやS型トラップのキッチン排水があり、その場合には高圧洗浄が実施できないという話でした。




 私が新築マンションの開発に係った10年前には、キッチンの排水と言えば、ワン型トラップだけだったのですが、キッチンメーカーのカタログ等を見ていると、確かにS型トラップ等を採用しているキッチンも増えているようです。



【P型トラップのキッチン排水】



【ワン型トラップのキッチン排水】


 ワン型トラップであれば、洗浄ホースを排水管の中に直接突っ込めるので排水管洗浄が可能ですが、P型トラップの場合は、排水管が途中で曲がっているため、洗浄ホースを突っ込むことが出来ず高圧洗浄ができません。キッチンメーカーの説明でも、月に1回程度、粉末の弱アルカリ性洗剤で、配管内の洗浄がお勧めされています。


 従来P型トラップが採用されているのは洗面化粧台の排水に限られており、キッチンの排水にP型トラップが採用されることはありませんでした。理由はキッチン排水には、料理の食べ残しや油等、排水管を詰まらせる原因の排水が多く流されるため、極力排水管が詰まらないように配慮されたものです。確かにデザイン的には、P型トラップの方がおしゃれですが、入居者が住んでからのことを考えると、平気でP型トラップを採用しているキッチンメーカーの姿勢に大いに疑問を感じます。キッチンの排水口を見ればワン型かS型かは一目瞭然です。リフォームで新しいキッチンに替える方はP型トラップではなく、従来通りのワン型トラップの付いたキッチンをお勧めします。。



【P型トラップの排水口】



【ワン型トラップの排水口】


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