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  • 執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

火災感知器の住戸内立入点検

更新日:2021年5月10日



 マンションの室内の天井に白い丸い機器が設置されていると思いますが、それが火災感知器です。火災感知器には定温式と差動式の2つの種類があり、一般的に台所には定温式、それ以外の居室や物入内は差動式の火災感知器が設置されています。差動式は温度差を感知して火災を感知します。定温式はある一定の温度に達すると火災を感知する感知器です。火災を感知する点では差動式のほうが優れていますが、火を使う台所では、室温の上昇による誤作動が発生しやすいため、定温式が設置されています。居室等でもエアコンの近くの天井に設置された感知器が、冬場のエアコンからの温風で、誤作動するケースも稀に発生します。マンションに設置される感知器は、ほとんどが温度で感知するタイプであり、煙感知器ではありません。入居者の方からバルサンを焚いても大丈夫ですか?という問い合わせがよくありますが、煙感知器ではないため、バルサン等を焚いても誤作動のおそれはありません。


 これらの火災感知器は、消防法により半年に1回の点検が義務付けられています。点検を怠って、火災感知器の故障により被害が発生した場合には、火災保険が下りなかったり、管理組合には管理者責任が問われるケースもあります。


 平成7年9月に省令が改正され、共同住宅用火災自動火災警報装置の外部試験が認められるようになりました。築20年程度のマンションであれば、上記認定を受けたインターホンと火災警報器を設置しているマンションであれば、住戸内に立ち入らなくても、外部インターホン子機から、定期点検が可能です。


 築20年超のマンションであれば、はやり立ち入り検査は必要です。なるべく多くの入居者に検査してもらえるよう、金曜日から日曜日まで等、平日と休日を含めて多くの検査可能日を設定し、事前にアンケート等で、入居者に検査可能日を設定してもらうようにしましょう。


 点検とは言え、部屋の中に業者の人が入ってくるのは抵抗があります。私の住んでいるマンションでもインターホンは交換し、外部からの点検が可能となっていますが、火災感知器が古いままのため、結局室内に立ち入らなければ点検ができません。築年数の古いマンションであれば、火災感知器の交換も修繕工事で検討すれば、点検費用を抑えることが可能になります。

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