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  • 執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

バリューアップ工事を行いましょう。

更新日:2022年5月12日




 大規模修繕工事は、劣化した部位を新築の状態まで復旧する工事が主となりますが、その工事だけでは、工事後の入居者の満足度は上がりません。せっかく修繕積立金を取り崩して工事をするのであれば、大規模修繕工事をして今までよりは良くなったと思ってもらうことが大事です。

 バリューアップ工事とは、いままでなかった物を追加したり、最新のマンションと同じような仕様を追加したりして、ご自分のマンションの資産価値アップにもつなげる工事です。工事後の満足度が上がれば、工事完了後の修繕積立金の増額についても、賛同を得やすくなります。

テーマ別で考える

 バリューアップ工事を行いたいけど、何をやっていいか判らない。そんな時はテーマ別に考えるのも一つの方法です。例えば、高齢化・セキュリティ対策・省エネ・情報化等、身近なテーマを設定し、住民みんなで考えましょう。

 例えば、高齢化であれば、車いす対応のスロープの設置や、手摺の設置、デイサービスの送迎車用の駐車場の確保、セキュリティ対策では、玄関ドアの交換や、防犯カメラの増設、オートロックの設置等、省エネだと屋上断熱、サッシのペアガラス化、情報化だとインターホンの交換や、無線LANの設置等が考えられます。

アンケートの実施・ワークショップの開催

 また、理事会や修繕委員会だけで考えるのではなく、入居者アンケートを実施し、日ごろ使いにくくて不満に思っていることや、こんなマンションにしたい等、住民みんなの意見を集約しましょう。入居者同士の交流促進も兼ねて、ワークショップを開催してもいいかもしれませんね。入居者全員を巻き込むことで、大規模修繕工事に対しての当事者意識も生まれ、工事にも協力的になってくれる人が増えてきます。

実施項目の決定

 バリューアップ項目が揃えば、意見の多いものから優先順位を付けていきます。ただし、予算もありますので、今回は見送らざるを得ない項目も当然出てくるでしょう。今回見送った項目も記録として必ず残しておいてください。今回できなかった項目も次の大規模修繕工事で実施できる可能性もあります。

 大規模修繕工事は工事の音が煩いとか、洗濯物が干せない等、マイナスイメージで語られがちですが、バリューアップ工事は、その中でも、入居者の皆さんが前向きになれる項目です。また、自分のマンションの将来を考えるいい機会でもあります。大人も子供も、みんな一緒に考える、アンケートやワークショップで、自分たちで、自分たちの住むマンションをよくする、そんな意識が芽生えれば、今回の大規模修繕工事は成功間違いなしです。


 快適マンションパートナーズでは、少しでも、そのお役に立てればと思います。

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