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  • 執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

共通仮設とは

更新日:2022年6月6日



 今回は共通仮設のお話です。

 大規模修繕工事の業者からの見積書を見ると直接仮設と共通仮設という項目があると思います。一般の方は共通仮設と聞いても何のこと?と思われる方も多いと思います。簡単に言うと、足場を除く工事期間中に必要になる仮設設備などのことを言います。仮設足場費は直接仮設といいます。


共通仮設にはどのようなものがある?  具体的には、プレハブ現場事務所・作業員詰所(休憩所)・資材用倉庫・仮設トイレ(大規模修繕工事の場合は、マンションの下水を利用して水洗トイレとすることが多いです。)・ゴミ処分費・工事用水道代・工事用電気代・事務用品費(コピー代金など)等があります。  これらを見ると、間接的に工事に必要になるものが、共通仮設であることが分かると思います。

大規模修繕工事の共通仮設で決めておかなければいけないこと。 仮設電気費用

 仮設電気については、工事用の電気を別に引き込んで使用するのか、マンションの共用分電盤から分岐させて使用するのか。電気代金は誰が支払うのか。施工業者なのか、組合負担なのか。といった決め事が必要になります。足場用ゴンドラ等の使用がなければ、マンションの共用部からの分岐でも問題ないケースが多いです。また、別途引き込みでない場合以外は、使用した電気代は管理組合負担のケースが多いです。

仮設水道費用  仮設水道代についても、工事で多くの水を使わないのであれば、共用部の水道からの分岐で問題ありません。水道代に連動して下水道代が支払われる場合には、工事用の水道代金については、下水道代を免除してくれる行政もあります。

 電気代・水道代については、施行者負担とすると実際に必要な費用よりも多く見積もりがちです。なぜ施工業者が多く見積もるかというと、電気代・水道代でどのくらいかかるのか不透明だからです。いくらかかるかわからないので、費用を多くみてしまいがちになります。安くするためには、組合負担とした方が良いでしょう。  別途引込む場合には、電気・水道共、引込費用が掛ります。共用部分からの分岐の方が割安となる為、共用部からの分岐をお勧めします。

現場事務所

 敷地内の空地にプレハブ事務所を設置することが一般的ですが、経費節減のために、集会室を工事期間中のみ、現場事務所として利用するケースも多いです。現場事務所利用後は壁クロスの張り替えも工事条件に見込んでおけば、集会室のリフォームにもなります。

仮設トイレ

 工事現場の作業環境改善を目的に、男女別に温水洗浄便座付きの水栓トイレを設置するケースも増えてきています。マンション内に共用トイレがある場合には、共用トイレを女性作業員用に使用するケースもあります。

産廃ゴミ処分費

 一般的には、敷地内の空きスペースにゴミコンテナを設置し、工事中に発生するゴミの処分を行います。工事の前には、各家庭のバルコニーの片づけが必要なため、居住者の不要ゴミ処分費用も工事費に含んでおけば安心です。

喫煙場所

 最近、社会的にも禁煙・分煙が当たり前になってきています。  工事現場はどうかというと、まだまだ完全禁煙とまではなっていないのが現状です。一般的には作業員詰め所の一角を喫煙所として定めるケースが多いです。  喫煙所の換気扇の位置を含め、事前に、マンション入居者の生活に支障のない喫煙場所を指定しておくとよいでしょう。

その他

 バルコニーに置いておいた植物の一時保管場所や、共用部に乾燥機を設置する場合の費用等も、工事費に計上する必要がある場合には、見積条件書に記載しておく必要があります。

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