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  • 執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

「賃貸はいつか結婚するまでの仮住まい」の考えをやめたら、驚くほどメンタルが安定した【40代独身・中古マンション購入記】

更新日:2023年12月15日



2023年6月1日のミモレの表題の記事を紹介します。



 はじめまして。エディターの堂坂由香と申します。出版社勤務を経て、現在はフリーランスのエディター&ライターとして女性向けのファッションやライフスタイル、ジュエリーなどのコンテンツを日々作っています。

 突然ですが現在41歳で独身一人暮らしの私は、5年前に築15年の中古マンションの一室を購入しました。他の物件は内見もせず、完全に勢いで今の家を買ってしまったのですが、結果的に家を購入したことで精神的に安定し、生活の質がぐんと向上した気がしています。

 今回は家を買ったことでメンタルが安定した理由と、多少古くてもリノベせずに自分らしく暮らすために工夫していることをご紹介いたします。


漠然とした“未来"のために“今”の生活をないがしろにしていた 20代の終わりから6年ほど、1DKの小さな賃貸マンションに住んでいました。当時の私は月刊誌の女性誌編集部で働いていたこともあり、平日は家にはほぼ寝に帰るだけの生活。ろくに料理もせず、テーブルと椅子を置くスペースもなかったので、いつもソファのローテーブルで食事をするような日々でした。

 住み始めた20代の頃はそれなりに満足していましたが、便利だけれど、どこか生活感に欠ける街もこの部屋での生活も、30代半ばに差し掛かった自分にはだんだんと合わなくなってきていました。



ソファとローテーブルを置くだけで一杯だったかつての部屋。収納も少なくごちゃごちゃしていました。


 2018年の終わり、ふと「この借り暮らしのような生活を私はいつまで続けるんだろう?」と思うと、途端に自分の未来がとてもつまらないものに感じられました。結婚の予定なんてないのになんとなく、そのときの家を「いつか結婚するまでの借りの住まい」と自分の中で位置付けていたことにも気がつきました。

 よく分からない未来のために、「ちゃんと椅子に座って食事がしたい」「もう少し生活感のある街に住みたい」といった今の自分の願望をないがしろにしていたのです。

 ちょうど年末で実家に帰省するタイミングだったので母にその話をすると、不動産探しが特技である母が持ち前のリサーチ力を発揮。年明けすぐに気になる部屋を内見し、あれよあれよという間に1LDKの中古マンションを購入することになりました。

即購入の理由は南向きの小さな庭付きテラス



目の前に窓のない建物があるため、人目を気にせず一日中窓を開けっ放しにできることも、購入の決め手のひとつでした。


 1件しか内見せずに購入した決め手は、小さな庭の付いたテラスでした。

 20代の頃は植物になんて見向きもしなかったのですが、だんだんと年を重ねるにつれ、花を飾ったり育てたりすることが自分にとって欠かせない習慣になっていました。物件の図面を見ながら「レモンやオリーブの木を育ててみたい!」「天気のいい日はテラスでお茶ができるかも!」などと一人で妄想していたことを覚えています。



内見のときの写真。この小さな庭付きテラスが一目惚れの理由です。

ローンを組んだことで精神的な安定感が生まれた

 「マンションを購入しました」なんてサラッと書いてしまいましたが、もちろんキャッシュで払えるほどの貯金を持っているはずもなく、銀行でしっかりと35年ローンを組みました(当時はまだ会社員だったので、なんとか無事ローンを組むことができました)。

 「返済まで35年ということは、返済が終わる頃には70歳か……」と考えると気が遠くなりましたが、私の場合は逆に一家の大黒柱感(一人暮らしですが)が生まれ、「気合い入れて働くぞ!」という謎の精神的安定感が生まれたのです。

 また(ローン返済中とはいえ)“自分の持ち家がある”という事実は、自分にとっては「この先ずっと一人でも、住む場所だけはなんとかなる」という大きな安心感に繋がりました。


ファッションもインテリアも“あるものを生かす”主義



グリーンのテーブルと椅子は、近所の喫茶店の閉店セールで購入。確かテーブルは1500円、椅子は1脚500円でした。


 物件の購入だけで金銭的に精一杯だった私にとって、リノベーションという選択肢はありませんでした。デザイナーズマンションでもない、ごく普通の日本のマンションの内装なので、意識したことはとにかく「あるものを生かす」こと。

Before


入居前のリビング。ごく普通の日本のマンションの内装です。

After


手前に背の高い家具(ダイニングテーブル)、奥に背の低いもの(ソファ、ローテーブル)を置くことで、少しでも広く感じられるように工夫。


 憧れの誰かのファッションに自分を必死に寄せるよりも、自分の顔立ちやスタイルの特徴を生かしたほうが楽におしゃれができるように、インテリアも同じことだと思うのです。完璧じゃないけれど、必死にいいところを見つけてそこを輝かせる。そんな“あるものを生かす”主義で新しい部屋のインテリアを考えていきました。

 先述した通り、この部屋の最大の特徴は庭の付いたテラスです。狭い庭ながら常緑樹が何本か生えているので、まず庭の木々の色を生かしたグリーンをキーカラーにすることにしました。具体的にはテーブルと椅子(念願の!)、ソファのクッション、ラグ、壁に飾った絵画などでグリーンを取り入れることにしました。



クッションやラグ、絵画などの小物はグリーン系で統一。ラグはKilim Designsというトルコ在住の日本人オーナーのオンラインショップで購入しました。



最近購入したne Quittez pasの犬用クッションもグリーン系を選びました。持ち手付きで移動にも便利。


カーテンと照明は前のオーナーが使っていたものが素敵だったので、そのままいただくことに。カーテンはタッセルを変えて、ちょっぴりエレガントな印象にアップデート。



カーテンタッセルはふさふさ付きにチェンジ。カーテンと同系色のふさふさを選びました。

 また、50㎡に満たない1LDKなので、テーブルと椅子以外の家具は白で統一したり家具の高さを低くすることで、できるだけ広く見せるような工夫をしています。テラスのタイルが白なので、テラスに置く家具も同じ白を選ぶことで、目の錯覚でリビングが外まで続いているような広々とした印象になりました。



テラスのテーブルや椅子はIKEAで購入しました。

“自分にとっての心地よさ”をとことん考えることが自分らしい部屋への近道



 植物が好きなので、できるだけ花を飾るようにしています。昨年からWABARAメンバーズというバラ農園から毎月バラが届くサービスに入りました。産地直送のバラはとにかく新鮮で、季節によっては2週間持つことも。

 今の部屋に住み始めてから、「自分にとって何が心地いいのか」をよく考えるようになりました。(結果的に会社員を辞めて、働き方まで変わってしまいましたが……笑)。

 例えば「見えたらやだなぁ」と感じていた延長コードを見えてもいいデザインのものに変えたり、「花を飾れる棚があったらいいなぁ」と漠然と思っていたトイレに小さな棚を設置してみたり。  どれも小さなことですが、一つひとつ自分のささやかな願望を叶えるたびに、自分にとって居心地のいい空間に近づいていく気がします。



見た目がイマイチだった延長コードを見えてもOKな電源タップに変えたら、想像以上の満足感がありました。Fargoというメーカーのもので、USBを挿すこともできます。



トイレにおしゃれ突っ張り棒のDRAW A LINEを設置したら、花を飾れるようになりました。


 ひと昔前まではファッションと同様、インテリアも「バリ風、モダンヴィンテージ風」などと正解めいたものがありましたが、今はパーソナルの時代。誰かにとっての正解じゃなくて、自分にとっての心地よさ=正解なんだと思います。

 なのでどんなに小さなポイントでも、その部屋の良さを生かしながら自分の違和感を無視しないで追求していくことが、たとえ古くても心地良い部屋作りのコツなのかなと思っています。

家を買ったことで、「いつか犬と暮らしたい」という願いが叶った



最近暮らし始めた子犬と自宅テラスにて。5年経って庭の木も少しずつ大きくなってきました。


 2ヵ月ほど前に子犬を迎え、長年の夢だった犬との暮らしが実現しました。ペット可の物件は賃貸よりも分譲の方が多いと思うので、その点も持ち家でよかったことのひとつです。まだ子犬なのでときどき突然吠えたり家中を暴走したりするのですが、不思議とテラスに連れていくと落ち着くので、「テラスがあってよかった……!」と最近改めて感じています。

 令和の時代になっても、「独身の女がマンションを買ったら婚期が遠のく」なんて声が聞こえるかもしれませんが、そんな周りの声を上回るほどのメリットを私は感じているので、もし迷っている方がいらっしゃったら、持ち家購入、おすすめです!」


 私もこの記事の内容に全面的に賛成です。男女問わず、単身者は高い税金を払わされています。そうであれば、将来のことよりも、今の生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)を重視して賃貸ではなく、将来の資産となるマンションを購入すべきだと思います。持ち家を購入すれば、年末調整で税金も還付されますし、小さいながらも自分の資産を持つことで、心の安定が得られると思います。

 街中の1DKであれば、結婚した後も、賃貸として貸し出せますし、転売することも可能です。中古マンションで良いので、若い人も、お気に入りのマンションがないか?日頃から情報収集をしておくことをお勧めします。


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