top of page
  • 執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

冬場の結露について

更新日:2023年4月12日



 先日、あるマンションの入居者の人から問い合わせがありました。問い合わせの内容は

「冷え込みが厳しい2日間に、開放廊下側のサッシ外部下端にツララが出来た。その前日にマンションの共用廊下洗浄に併せて、高圧洗浄にて窓ガラスと面格子の洗浄を実施した。他の住戸の部屋ではツララは発生していない。また部屋内から見てみると、窓枠下の壁紙も湿っている。ツララと壁紙の湿気は、窓ガラスの洗浄と関係あるか?」という問い合わせでした。

 話を伺うと暖房は石油ファンヒーターを使っており、24時間換気扇は設置していないマンションとのこと、電話の方は外部からの漏水や、水道管から等の漏水を気にしていましたが、私の回答は、「多分、結露だと思います。」という回答です。

 相談してきた方は、「サッシにツララが出来た洋室は、物置として利用している洋室で、暖房もしていないのに何故、結露が?」と疑問なようでしたが、リビングで石油ファンヒーターを利用していても、熱はリビングだけにとどまりますが、ファンヒーターから出る水蒸気は部屋中に充満し、マンションの部屋の中で一番気温の低い、洋室のサッシ等で結露水として発生します。その結露水がサッシ下端のレールに溜まり、一部は外部に漏れてツララとなり、もう一部は部屋内に漏れて、壁紙を濡らしたのだと思います。特に、この2日間は冷え込みが厳しかったため、サッシの表面温度が低かったことと、暖房が強かったことで、余計に結露が酷かったのだと思います。」と回答しました。


 冬場の大規模修繕工事で施工中にマンションの開放廊下を見ていると、他の部屋は何もないのに、あるお部屋だけ、床シートが濡れており、よく見るとサッシから水滴が流れていることがあります。これも、結露が原因です。


電話いただいた方には、以下4点をアドバイスしました。

① サッシのエアブレス等を開にし、浴室の換気扇を24時間運転する。

② 温湿度計を購入し、寒い洋室で湿度が60%程度となるよう気をつけて生活する。

③ ファンヒーターによる暖房をやめ、エアコンによる暖房とする。

④ リフォーム会社に相談して、内付樹脂サッシの設置を検討する。(国から補助金が出る)


 結露は住まい方で防げる現象です。浴槽の水をフタをしないままにしておいたり、部屋中に観葉植物があったり、石油ストーブの上にヤカンを置いて暖房していたりすれば、大量の水蒸気が部屋中にまき散らされ、それが部屋の中の一番寒い場所で結露水として発生します。

 結露が多いお宅は、エアコンによる暖房と浴室の換気扇を24時間運転する。まずは、この2点だけでも実施してみてください。

閲覧数:9回0件のコメント
bottom of page