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  • 執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

高齢化を見据えたこれからのマンション



 2020年12月発表の日本人の年代別の人口構成を見てみると、もっとも多い世代は40代後半の979万人で人口全体(1億2,565.1万人)の7.8%。その次に多い年代は70代前半で932.7万人で全体の7.4%となります。40代後半は団塊ジュニア、70代前半は団塊の世代です。

 65歳以上の高齢者は3,628.1万人で、全体の28.8%を占め、3.5人に1人以上が高齢者となっています。

 団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり日本人の3人に1人が高齢者となる時期ももう少しで到来します。


 マンションの理事会にお伺いしても、65歳以上の高齢者が出席される割合は増えてきていますし、私も含めて60歳はまだまだ現役で若々しい方がほとんでです。


 高齢者の家庭や、一人暮らしが増えてくるに伴い、高齢化に対応したマンションニーズはますます増えてくると思います。今回は、マンションの高齢化に向けてのいくつかのアイデアを紹介したいと思います。


提案1:高齢者見守りサービス

 高齢者の一人暮らしが増えてくるに伴い、孤独死の問題が大きくなってきています。特に男性は隣近所との付き合いも少なく、家に引きこもりがちになる傾向が強いことから、管理会社による見守りサービスがあれば良いと思います。高齢者の一人暮らしのお宅をピックアップして、管理員による1日1回の訪問や、声掛け、買い物代行、また集会室を利用しての、高齢者を対象としたイベント開催等をすれば、入居者からも喜ばれるのではないでしょうか?管理会社には、新たな入居者サービスとして是非取り組んで欲しいと思います。


提案2:集会室をデイサービスに転用

 規模の大きなマンションでは、共用部の集会室やキッズルームを転用して、業者に委託してデイサービスを開催してもらうことも可能です。移動入浴車による入浴介助や、カフェを外部委託して、簡単な食事の提供や、給食サービス等を展開することも考えられます。ミニコンビニを開設してもらってもいいかもしれません。


提案3:巡回バスの運用

 高齢者になって、自動車の免許等を返納すると、買い物や病院への通院等が難しくなってきます。近隣のマンションと連携して、近くのスーパーや最寄りの駅、病院等を巡回するコミュニティバスの運営を検討すればどうでしょうか?まずは試験的に朝夕2回くらいでも、退職後の比較的元気なお年寄りにボランティアで運転手をしてもらえば、それほど費用もかけずに運用が可能です。自分の車で乗り合いでもいいかもしれません。試験運用の結果、利用希望者も多く、収支的にメドが立つのであれば、本格的な運用を検討してもいいかもしれません。


 これら以外にも、まだまだ有効なアイデアはあると思います。集まって住むというマンションのメリットを活用して、これからの高齢化社会も過ごせていけたらと思います。

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